レンチングルメ百貨店について
東北には美味しい商品を造っている会社が沢山あります。でも東北人は商売が下手です。自分の商品の良さをPRすることをあまり良しとしない風潮があります。それは東北人の素晴らしい長所だとも思います。しかし、原料を吟味し添加物を抑えて昔ながらの製法を守って造った逸品が世の中の人に知られずにひっそりと消えていく姿を何度もみていると
これでいいんだろうかとという疑問がわいてきます。
私たちは、そんな逸品をもっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。
ぜひ一度召し上がっていただき、その美味しさを実感してもらいたいと考えました。
でも、そうはいっても多くの商品は量が多かったり、調理が面倒だったり、
パッケージが地味で食欲をそそらなかったりで、
とてもこのままではみなさんにご紹介できないものばかりです。
そこで私たちは生産者の方々と一緒に商品のリニュアルをはじめました。
「できるだけ個食にすること」
「お客様が召し上がるときに調理しやすくすること」
「商品を良く表す名前やパッケージにすること」
「そして何より美味しさを損なわないようにすること」
そんなことに注意しながら商品を造っていきました。まだまだ不十分な面もあると思いますが、とりあえずいくつかの新商品ができあがりました。今後もリニュアルを続けながらさらによりよい商品をめざしていきます。
そして、そんな商品を一堂に集めた新しいサイトを立ち上げました。その名も「レンチングルメ百貨店」です。もちろん商品の多くは電子レンジでチンするだけで食べられる商品ですが、私たちは「レンチン」という言葉を「簡単に調理できる」という意味に解釈しています。たとえば「海鮮丼の素」や「いくら醬油漬け」のような商品もあります。「なんだレンチンじゃないじゃないか」と言わないでください。温かいご飯にのせればすぐ召し上がれる商品=日本に昔からあるレンチン商品だと
私たちは思っています。(多少強引な思い込みかもしれませんが、)
レンチングルメ百貨店は生まれたばかりです。百貨店という冠の割には商品が少ないですし、出店業者も多くはありません。でもここからです。ここから私たちの夢の実現が始まります。決して大手の食品会社ではありません。老夫婦二人だけで造っているような商品もあります。もしかしたらこのまま何もしなければ、ひっそりと消えていくような商品ばかりです。
でも伝統の味、手造りの美味しさを商品の一つ一つに詰め込みました。どの商品も簡単に調理して召し上がることができます。本物の味をご家庭で簡単に召し上がることができるようにしました。
どうか一度召し上がってみてください。そしてもし美味しかったら、一言だけでいいです。「美味しかった」とメールやFAXで知らせて下さい。その一言だけで私たちは元気百倍です。これからも皆様に喜んでいただける商品を造り続けていきたい、と思うはずです。
東北人は昔から言葉少なにコツコツと仕事をしながら生きてきました。日照りもありました。飢饉も経験しました。何度も何度も津波に襲われてきました。何もかも失って、そのたびに悲しみを糧に再び立ち上がって生きてきました。でも、どんな苦しい環境の中でも美味しいものを造り続けることを忘れたことは一度もありません。震災の後、避難所で食べた握り飯の美味しかったこと。生涯忘れることのできない感動を味わいました。美味しいものには人を幸せにする力があります。もう一度立ち上がる勇気を与えます。
私たちはこれからも美味しいものを造り続けていきます。不器用かもしれません。でも私たちにはこれしかできないんです。
私たちの夢がぎっしり詰まった「レンチングルメ百貨店」をどうぞよろしくお願いいたします。